Reoと「国税庁 確定申告書等作成コーナー」の付き合いも今年で5年目となりました。
それなりに慣れてきたと思っていますが、今年の確定申告では配当金処理にかなり手こずりました。去年から本格的に配当狙いで外国株に手をだした結果、配当を貰う頻度が増えてしまい、確定申告時に入力するデータ量も多くなっています(嬉しい悲鳴です)。
ということで、どなたかのお役に立てれば良いなと思い、国内株、米国株(ADR含む)、米国ETFの配当と、外国税額控除の入力について、Reoのノウハウ?をまとめてみました。ご参考にしていただければ幸いです。
なお、Reoは税務処理の専門家ではありません。本記事の内容はネットで情報収集しつつ作り上げた我流なので、100点の内容ではない可能性があります。また、今年の確定申告はまだ税務署に提出できていない※ので、万が一受理されなかったら訂正します。この2点についてはご容赦ください。
※書類の提出は2月中に行う予定です。2020年(令和元年分)に同じやり方で税務署に受領していただいているので、大外しはしていないと思っています。e-Taxに大苦戦しまして、諦めてプリンタを注文しています。。。
それでは、Reoの確定申告内容を見ていきましょう。
【前提】特定口座・源泉徴収なし
①株の譲渡損あり
②国内株の配当あり
③米国株の配当あり(ADR含む)
④米国ETFの配当あり
⑤ふるさと納税あり(この記事では触れず)
A. 損失と利益の相殺(税金対策)
⇒①~④まで入力すれば自動計算される。
B. 外国税額控除
⇒③と④を使って自分で計算して入力する。
C. ふるさと納税(⑤)(この記事では触れず)
⇒ふるさと納税した内容を自分で入力する。
D. 申告分離課税と総合課税のどちらか得か確認
⇒両方で確定申告書類を作ってみる。
事前準備その① すべての配当記録をかき集める
以下の書類をかき集めます。
種類 | かき集めるもの |
国内株 |
証券会社から送られてくる「上場株式配当等の支払通知書」(紙媒体) または証券会社のHPから2020年分の「株式等利益剰余金配当金のお知らせ」をすべてダウンロード (SBI証券なら「口座管理 > 電子交付書面 > 運用報告書」から落とせます) |
米国株 |
証券会社のHPから2020年分の「外国株式等配当金等のご案内(兼)支払通知書」をすべてダウンロード (SBI証券なら「口座管理 > 電子交付書面 > 運用報告書」から落とせます) |
ちなみにReoは「特定口座・源泉徴収なし」で戦っているのですが、YouTube動画を見る限りだと、「特定口座・源泉徴収あり」だと米国株分も「上場株式配当等の支払通知書」に載ってくるような印象を受けています。確信はありません。
事前準備その② 米国株分をエクセルにまとめておく
米国株分を全部エクセルに転記(手打ち)します。以下の画像のような要領※です。これが一番大変な作業です。ちなみに以下の画像は例なので5行にしてありますが、Reoの実物では24行できてます。米国株は年4回配当なので、AT&Tだけで4行できます。
あと、Reoはやりませんでしたが、国内株分もここでまとめておくと、後々でてくる「配当集計フォーム」への転記がスムーズになるかも知れません。
※「投資信託等に係る二重課税調整」なる制度により、SPYDは外国課税されていないのかと思ったのですが、普通に課税されていました。少し調べたところ、海外ETFは制度の対象外のようです。
確定申告書作成 分離課税で配当所得を入力する
配当所得を入力する箇所
配当集計フォームのダウンロード
配当集計フォームをダウンロードします。ダウンロードしたフォームに配当内容を記載してアップロードします。記載要領は次項「配当集計フォームに記載する」を見てください。
配当集計フォームに記載する
国内株の配当は「上場株式配当等の支払通知書」(または「上場株式配当等の支払通知書」)に記載されている内容を配当集計フォームに転記(手打ち)します。
米国株の配当は「上場株式配当等の支払通知書」に記載されていないので、事前準備その②で作成したエクセルから転記(コピペ)します。
この配当集計フォームに国内株、米国株(ADRもそれ以外も)、米国ETF、すべて載せます。転記が終わったらアップロードします。上記画像の「配当集計フォームに入力したデータを読み込む」です。
これで配当所得の入力は完了です。
確定申告書作成 外国税額控除を入力する
外国税額控除を記載する箇所
外国税額控除に記載する内容
事前準備その②で作成したエクセルで、外国所得税が0の行(ADR行)を除いた「配当金」と「外国所得税」の合計額を計算します。そして、その金額を入力ページに記載します。
「1 本年中に納付する外国所得税額」で入力する項目は「国名」、「所得の種類」、「相手国での課税標準」、「左にかかる外国所得税額」です。それ以外の日付項目や金額項目についてはReoは入力していません。去年はそれで受領してもらえたので、今年もそうしています。
「2 調整国外所得の計算」にも「相手国での課税標準」と同額を入力します。
また、以下の画像では「3 外国所得税額の繰越控除余裕額又は繰越控除限度額の計算」以降を載せていませんが、画面の説明に従って入力してください。
これで外国税額控除の入力は完了です。
まとめ
上記の手順で「配当所得」と「外国税額控除」の入力は完了(のはず)です。実際にはこれら以外に、サラリーマンとしての所得、株の譲渡損益、ふるさと納税などもすべて入力しています。これらは入力が簡単※なので、この記事では触れていません。
※ 確定申告画面の説明に従うか、ネットで検索すればお手本がいっぱい見つかります。
すべての入力が完了すると、「計算結果確認」のページが表示されますので、入力した数字が想定どおり反映されているか、入力漏れがないかなどを確認してください。必要なデータをもれなく入力できていれば、損失と利益の相殺などは自動的に計算されます。
Reoは一応、申告分離課税と総合課税の2パターンで入力し、申告分離課税のほうが還付金額が大きいことまで確認しました。面倒なのは「配当収入」の入力部分なので、いずれか片方のパターンで「配当集計フォームフォーム」と「米国株分のエクセル」を作ってしまえば、もう片方のパターンでの入力は10分もあれば終わると思います。