AT&Tのスピンオフ、減配報道について

「米国株高配当投資」界隈で話題になっている、AT&Tの「メディア事業スピンオフ」と「減配」のニュース。

株価だだ下がりです。

AT&Tは「配当金に極振り」しているピーキーな銘柄なので、当然そこには「業績よりも配当金」な方も多く集まります。

配当金が下がると言われれば投げ売りになるのは当然ですね。

さて。

Reoはトリアタマでして、しばらくAT&Tから目を離していたらまた用語がわからなくなっていました。

なので、以前書いた以下の記事を読み返してみました。

ありがとう、過去の自分。

そうそう、スピンオフするワーナーメディアはAT&Tの子会社で、今後の主力候補である(あった)HBOマックスを持っている会社でした。

今回のニュースは、そのワーナーメディアをAT&Tから切り離し、Discovery社と経営統合して新会社が出来るものだとか。

目次

そもそもスピンオフって何ですか?

とりあえずWikiを見てみました。

ビジネス分野におけるスピンオフおよびスピンアウトとは、既存の企業や組織(以下、便宜上「親会社」と呼ぶ)の一部を分離し、独立した別の企業や組織とすることを指す。
親会社との資本関係があるなど関係が深い別会社とすることをスピンオフ、親会社との関係が薄いか全くない別会社を興すことをスピンアウトとして区別する。

Wikipedia

最初は「新会社」っていってもやっぱり子会社なんでしょ?持ち株比率が下がるって事なのかな?と思っていましたが、どうも独立した会社となるようです。ただし、完全に手切れているわけでなく、今後も仲良くやっていこうね、ズットモだよ、といった感じのようです。

そして、独立によって生まれた新会社の株は分離元の会社の株主に交付されるのが一般的だそうで、今回の場合、AT&Tの株主に新会社の71%分の株が分配されるそうです。

また、貰える株については一般口座扱いで、さらにAT&Tの株自体も一般口座に移るという嬉しくないおまけ付きだそうです。

スピンオフの判断はあり?なし?

そもそもAT&Tはメディア事業を買収するのも運営するのもセンスがなさそうです。

参考までに、ディレクTVとワーナーメディアの買収額と売却額を置いておきますね。
※金額はネットで拾ってきたものなので、規模感の把握程度でお願いします。記事によって結構なバラツキがありました・・・。

■ディレクTV
2015年に480億ドルで買収⇒78億ドルで売却

■タイム・ワーナー(現ワーナーメディア)
2018年に810億ドルで買収⇒430億ドルで売却

目に飛び込んでくる数字が痛いです。

このような体たらくなので、本業に専念するという意味で、これは良い判断ではないでしょうか。
HBOマックスの成長がひそかに少し楽しみではありましたが・・・。

ついでにAT&Tの10年チャートも見ておきます。

見事にヨコヨコです。

にわか株主のReoに言われたくないかも知れませんが、通信需要が爆発的に増加したこの10年、言ってみればボーナスステージに、いったい何をやってたんでしょうね。。。
とはいえ、幸いなことにボーナスステージはまだ続きます。ここからですよ、AT&T!

今後のAT&Tに対する付き合い方

さて、公式発表ではないものの、ほぼ確定で配当金が半減になる、というニュースが出回っています。

このような状況である以上、今後のAT&Tに対する付き合い方を考える必要があります。

で、結論から言いますと、30ドルを切る局面であれば、買い増そうかと思います。

正直なところ、同社の投資家に対するやり方について、心証は良くないです。

以下の記事でも触れましたが、今年3月時点で、同社のCEOジョン・スタンキー氏は「現在のレベルで配当を維持し、配当後の現金を負債削減に活用することを約束」していました。

また、5/17の時点で、CFOであるパスカル・デスロチェス氏も以下のように述べて言います。

As AT&T’s finance chief, Desroches allocates capital across the business with a focus on 5G, fiber-optic broadband, the HBO Max streaming service, and, of course, sustaining the dividend.
「Part of my effort is to make sure we are generating sufficient cash to ensure that we’re able to sustain our dividend, pay down debt and also operate our businesses in a very efficient way」 Desroches said.
AT&Tの財務責任者であるデスロチェスは、5G、光ファイバー・ブロードバンド、ストリーミングサービス HBO Max、そしてもちろん配当の維持に重点を置いて、事業全体に資本を配分しています。「配当金を維持するために十分な現金を生み出し、負債を返済し、さらに非常に効率的な方法で事業を運営していくことが、私の努力の一部です」とデスロチェスは述べています。

yahoo finance

今の状況を見ると「努力するとは言ったが、保証するとは言っていない」という事でしょうか。。。

とはいえ、AT&Tの事業構造を見てみると、割りといい感じになった気がするのも事実です。

本業である通信事業は堅調なので、これを維持するためにも5Gなどへ経営リソースを集中させるのは「有りよりの有り」のように思えます。

上で見た通り、「メディア事業に対するセンスの無さ」にかけては疑いようがありません。

なので、変にリア充を気取って流行りのストリーミング商売に手を出すよりも、「陰キャ」であることを素直に認めて、目に見えない土管作り(通信事業)に集中するというのは身の丈にあった手堅い選択と言えます。

減配はどう考える?

今回の件では「AT&Tの減配」というマイナス面と、「新会社の株式が貰える」というプラス面があります。

現在、AT&Tの年間配当額が約2ドルなので、ここから半減したとすると年間1ドル損する事になります。

そうなると、気になるのは以下の3点です。

私、気になります
  1. 新会社の株式の値段は配当何年分になる?
  2. 新会社からは配当が貰える?
  3. 減配したAT&Tは、再び増配してくれる?

①新会社の株式の値段は配当何年分になる?

以下の記事に、株式のお値段に関する記載がありました。

While AT&T lowered its dividend by ~45%, the deal structure will provide an estimated ~$7-8 per share in one-time, tax-free payment (in the form of DiscoveryWarner shares), equating to 4-5 years of dividend payment in lump-sum

AT&Tは配当金を45%引き下げましたが、今回の取引構造では、(ディスカバリーワーナーの株式という形で)1株あたり約7〜8ドルの一時的な非課税の支払いがあり、これは4〜5年分の配当金を一括で支払うことに相当します。

Seeking Alpha

難しい言い回しをしていますが、要は「7~8ドル分の株が貰えるから、実質4~5年分の配当が先に貰えるようなものだよ」と言っています。

事実であればかなり良いですね。

Reo的にはAT&Tの減配分を年間1ドルで見積もった場合、7ドル貰えるのであれば7年は文句ありません。
そもそもあの財務状況で、これ以上の増配は期待していませんでしたので。

②新会社からは配当が貰える?

これは予測できません。

米Financial Timesによると新企業は企業価値1320億ドルで世界第2位のメディア企業になる

ITmedia NEWS

らしいので、配当はいったん横に置いておいて、株価そのものに少し夢を見ながら持っていても良いと思います。

米Financial Timesの原文が見つけられなかったので、上記の文言を見た「ITmediaへのリンク」を貼っておきます。

③減配したAT&Tは、再び増配してくれる?

増配する可能性は高いと思っています。

そもそもAT&Tは36年間増配してきた会社ですし、経営陣もかなりの頻度で配当について言及しています。

多少楽観的に過ぎるかも知れませんが、「①新会社の株式の値段は配当何年分になる?」で述べた通り、新株で減配を埋められる執行猶予期間中?に今後の配当戦略について見極めようと思います。

まとめ

今回の件、新会社の株式がAT&T本体の減配分をどれくらいカバーできるのかがポイントだと思います。

本当に7~8ドルの値がつけば嬉しいですね。

注意点としては、正式に減配が発表された時に「素直に激下げする可能性」、「悪材料出尽くしで上がる可能性」、いずれもあるということでしょうか。

下げた場合でも本業に問題が無ければ狼狽売りしないように心構えをしておこうと思います。

Reo

めちゃめちゃ下げたら買い向かう事も検討!

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